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チャウチャウちゃうでパンダやで。

自転車乗ったら書く日記。

大阪〜東京キャノンボール 後編

やっと書けた。完結編。

静岡県浜松市〜静岡県清水区興津町

ローソン浜松芳川店の辺りで走行距離260kmと少し。あと残り半分、というよりまだ残り半分もあるのか、といった気持ち。気温は16℃くらいで、少し肌寒いといったくらいだったが、疲れも出てきたし、イートインスペースがあったので、座ってカップラーメンを食べることにした。この頃より左膝に張りのような違和感が出始めていた。時間の余裕はまだあったが、集中力を切らさないためにすぐに出発。天竜川は国道1号の歩道で渡る。

静岡県内の国道1号は基本的にバイパスとなっており、自転車通行不可な箇所が多いため、事前の予習が重要になってくるが、試走を含めてロングライドで静岡県内を何度も走っており、迷うことなく進む。アップダウンのある場所なども完全に把握しており、淡々と走る。磐田・袋井・掛川を抜けて、日坂から小夜の中山と、一旦下ったあとの登り返しである金谷峠へのちょっとしたヒルクライム。300kmほど走っていて疲れているとはいえ、長い登りでもないので、フロントアウター52Tのまま登り切る。金谷峠からのダウンヒルは、Lezyne Power Drive XLをHiモードにして下る。600ルーメンはさすがに明るく、真っ暗な金谷峠でも問題なく下れた。

大井川は、昼間であれば反対車線側の歩道を渡るが、0時近い時間でほとんど交通量なかったので、そのまま車道で渡る。島田・藤枝の市内を淡々と走るが、この辺りから、左膝の違和感が痛みへと変わってきていた。ロングライドをやっていれば、おしりや足の裏、肩や首などどこかしら痛みが出るもので、それは仕方ないことではあるのだけれど、膝はマズい。他の箇所は走るということにとって致命的な支障にはならないが、膝だけはクランクを回すという自転車が進むために重要な行為ができなくなってしまう。300kmくらいは今までに何度も走っており、それで膝痛が起きたことはなかったのだけど、股ずれを起こしていたのでフォームが崩れていたのだろうか。膝痛をなんとかするために、いろいろ試しながら走ってみた結果、どうやらダンシングならそれほど痛まずに走れそう。しかし、ずっとダンシングするわけにもいかず、ダンシングしてはシッティングで少し廻し、だましだましで進む。

内谷新田から廻沢口までの国道1号は自転車通行不可のため、真っ暗な旧道を進む。街灯がなく、ぼんやりと見える路肩の道路外側線を頼りに走っていて、ライトをHiモードにしたほうがいいかな、と思っていたその時、急に目の前に縁石が現れた。

登り基調で膝の痛みがあり、さほど速度が出ていなかったとはいえ、避けられずに乗り上げる形で落車。すぐに起き上がり、少し明るいところへ移動。左へ倒れたので、身体の左側を確認。ジャージは破けていないが、腿の上と左肩に痛みはあるのでおそらく擦過傷がありそう。左肘を見ると、アームウォーマーが破けて擦過傷が覗いていた。あとは、左薬指と右親指に切り傷。続いて、自転車の確認。チェーンが外れていたので直す。前後ホイールを空転させて、ブレーキをかけてみるが、振れていることはなさそう。ブラケットも曲がっておらず、バーテープが少し破けていたが、その他は走るのに支障はなさそう。(帰宅してから気づいたが、リアホイールのスキュワーにDT SwissのRWSを使っていたのだが、落車後レバーを引っ張ることができなくなっていた。パンクしていたらその場でホイールを外せずにアウトだった。)

DNFは考えなかった。ライトをHiモードにして再び走りだす。落車してアドレナリンが出ていたのだろうか、痛みはあまり感じなかった。宇津ノ谷トンネルを抜けて、丸子までダウンヒル。安倍川を越えて静岡市内へ。しばらく快調に走っていたが、興津の手前で失速。貯金が減り始めていることに気づいていたが、興津のローソンで少し長めに休憩しようと決める。なんとかローソン清水興津中町店に到着。

静岡県清水区興津中町〜神奈川県大磯町

コンビニのトイレで傷を確認。擦過傷だけで大したことはなさそう。手と顔を洗い目薬をさす。寒いというほどではなかったが、アームウォーマー破けているのでウィンドブレークジャージを着こむ。あまり食欲なかったが、エネルギーを摂りたいと思い、ミートソースのスパゲッティを購入。みっともないから普段はやらないのだが、コンビニの前で地べたに座って食べる。ゆっくり食べたかったのだが、このとき酔っ払った風の若い男3人がクルマから降りてきて近くで騒いでおり、そのうちひとりと目が合ってしまったので、絡まれたくないと思い、スパゲッティを半分ほど残してゴミ箱に捨てて再開。

ほとんど休めなかったが、少しでも座ったりしたのがよかったのか、多少ペダルを回せるようになった。が、相変わらず亀のようなスピード。由比・蒲原を抜けて富士川を渡り、ショートカットを使って田子の浦。千本松原の直線は、サラ脚だったら平地TTに最適なのだが、全然進まない。沼津はまだかと何度も思った。なんとか沼津に入り、三島へ。この辺りまでくると終盤だなと感じ始める。実際は残り100km以上あるし、まだまだなんだけど。

3時56分、予定表より7分早く、五本松から箱根峠へのヒルクライムを開始。日の出時間はまだだったが、4時を過ぎると少しずつ空が明るくなってきて気分が晴れてきた。しかし、笑っちゃうくらい速度もパワーも出ない。ほとんど片脚ペダリングだからか、100wでないし、10km/hを切りそうになる。それでも意地で脚付きせずに、五本松から箱根峠まで67分で登り切った。普段だったら50分切れるというのに。でも、予定では70分としていたので、ギリギリ貯金することができた。

一旦箱根の関所までダウンヒル。朝方の一番寒い時間帯というせいもあるが、気温は6℃。ガタガタ震えながら登り返して畑宿から旧道へ。寒くて仕方がないが、ダウンヒルはせいぜい30分。早朝で旧道を走るクルマもほとんどなかったので、惰性で下り、三枚橋を右折して小田原へ。ここでも貯金を少し増やすことができ、合計20分となった。

ここまでくれば、勝手知ったる道。ファミリーマート大磯店に到着。最後の補給を取る。

神奈川県大磯町〜東京都日本橋

最後の補給なので、満を持してレッドブルを投入。レッドブルは、カフェインが多いせいか胃がムカつくことがあり、あまり飲みたくないのだが、疲労困憊でも脚が回るようになるので最終手段としてドーピング。ウィンドブレークジャージを脱いでバックパックに入れ、食事は取らずにすぐに出発。

大磯から国道134号へ。プラシーボだと思うが、しばらく70rpmを切っていたケイデンスが、90rpmで回せるようになってきた。ようやく巡航速度が30km/hを超え、このまま順調にイケるかと思っていたのだが、湘南大橋を越えたところでGarmin Edge 800の速度表示を見ると、20.1km/hのまま変わらない。あれ?と思って止まってみても20.1km/hのままだったので、ハングアップしていることに気づいた。一旦電源をオフにして再立ち上げ。Resetボタンを押して保存しろとダイアログが出てきたので、そのとおりにして再スタート。

浜須賀から県道30号で国道1号方面へ。遊行寺坂がつらい。国道1号は、土曜日の朝だから空いていると考えていたが、残念ながらそれなりに交通量があった。信号にもひっかかりまくる。戸塚バイパスは自転車通行不可なので、バイパスではない国道1号から八坂神社交差点を右折してガード下をくぐる回避ルートを使用。平和台の登りを越えると、この先登りはないとほっとする。

8時30分に横浜駅前を通過。貯金は3分まで減っていた。この先さらに信号にひっかかるので、かなり不味い。横浜からは平坦の第二京浜を使用。六郷橋の上り車線は自転車通行不可(下り方面は自転車通行可)なので歩道で渡り、ついに東京都内へ。

次のチェックポイントである大森駅前へ急ぐが、直前の信号停止で予定の9時17分を過ぎてしまう。環七との交差点なのでがっつり停止させられ、3分遅れで大森駅前を通過。タイムテーブルから遅れたのは、最初の清滝トンネルから先はなかったのだが、ついに貯金を使いきってしまった。ケツに火がついている状態なので、全身が痛かったが我慢して下ハン持って走る。田町駅の先を左折して、日比谷通りへ。大手町の交差点に9時50分過ぎに通過。ここまできてようやく達成を確信。そのまま信号に引っかかりながらゆっくりと進み、日本橋交差点を左折して道路元標へ。10時1分到着。記録は23時間45分22秒だった。

https://instagram.com/p/2KRJzpI4Mh/

 

到着した途端にあくびが出た。ゴールするまではまったく眠さを感じなかったのに。集中力が切れたのだろう。誰も出迎えてくれるひとはいないので、さっさと退散。自宅のある五反田まで約10km自走して帰宅。もはやママチャリ並の速度しか出せなかった。

感想とか

十分に準備して、9割がた達成できるだろうと見込んで、道中は淡々と走っただけだったけど、やはりキャノボは難関だった。膝の痛みが出てからはひたすら苦痛に耐えるだけで、ゴールしてやっと終わったという気持ちだけだった。もう2度とこんなことやりたくないから今回で達成して終わりにしよう、とだけ考えていた。

とはいえ、ロードバイクをはじめてから1つの目標として掲げていたことを達成できたので満足している。ロングライド系のチャレンジはこれでもういいかな。距離に挑戦したいという気持ちは自分には起きないと思う。一先ず膝を治して、今後はレースに注力したい。